
編集後のデータ管理や共有方法で困っています。
効率的なやり方を教えてください。
以上のような、データ管理や共有方法についての悩みを、Premiere Proのプロジェクトマネージャーで解決していきます。
この記事の信頼性


私は独学から始めて5年でフリーランスになりました。
現在は継続案件で稼ぎつつ、田舎でくらしています。
当ブログでは、動画編集スキルの習得や案件獲得に関する情報を中心に発信しています。
この記事では、プロジェクトマネージャーの機能わかりやすく解説しました。
プロの編集者が実践している、スマートなデータ管理術が身につきます。



副業などで案件を行うときや、チームでの作業の際に必須の知識なのでしっかり理解しましょう。
Premiere Pro プロジェクトマネージャーとは?


プロジェクトマネージャーは、プロジェクトで使った素材だけを、1つのフォルダに自動でまとめてくれる機能です。
この機能の主なメリットは3つです。
- データ共有・納品が楽になる
手作業で素材を集める必要がなくなり、「素材の入れ忘れ」などを防げます。
クライアントや共同編集者へのデータ共有が、スムーズかつ確実になります。 - PCのストレージを節約できる
使わなかったクリップなどを除外し、本当に必要なデータだけを書き出します。
そのため、PCの容量を圧迫する元のデータを、安全に削除できます。 - プロジェクトのバックアップが作成できる
プロジェクトに必要なファイル一式を、外付けSSDなどに丸ごとコピーして保管できます。
これにより、万が一のPCトラブルからも大切なデータを守れます。



次では、基本的な使い方と設定方法を解説していきます。
Premiere Proプロジェクトマネージャーの使い方と設定項目


それでは、実際の操作画面を見ながら、使い方を順番に解説します。
- プロジェクトマネージャーを起動する
- ソースの選択
- 結果のプロジェクトの設定
- オプションの設定
- 保存先パスとディスク容量の確認
①プロジェクトマネージャーを起動する
[画像:Premiere Proのメニューバー「ファイル」→「プロジェクトマネージャー」を選択しているスクリーンショット]
まずは、整理したいプロジェクトを開いた状態で、上部のメニューバーから操作します。
ファイル > プロジェクトマネージャー を選択してください。
②ソースの選択
[画像:プロジェクトマネージャーの「シーケンス」選択エリアのスクリーンショット]
最初に、どのシーケンスを対象にするかを選択します。
基本的には、完成したメインのシーケンスにチェックを入れればOKです。
プロジェクト内のすべてのシーケンスを対象にしたい場合は、「すべてのシーケンス」にチェックを入れましょう。
③結果のプロジェクトの設定
[画像:「結果のプロジェクト」エリアの各オプションをハイライトしたスクリーンショット]
ここが一番のポイントです。
やりたいことに合わせて、設定を選んでください。
✅ファイルを収集して新しい場所にコピー
- 機能
使われている素材の「元ファイル全体」を新しいフォルダにコピーします。 - 用途
プロジェクトの完全なバックアップ作成や、別のPCで再編集する場合に最適です。
✅ファイルを統合して新しい場所にコピー
- 機能
使われている素材の「必要な部分だけ」を、新しいファイルとして書き出します。 - 用途
編集が完全に終了し、プロジェクトを軽量化して保管したい場合に最適です。
プロジェクトの設定でよくある質問
トランジション設定時の「ハンドル」とは?
「統合」の際に設定する「ハンドル」とは、クリップの「のりしろ」のことです。
たとえば、ハンドルを30フレームに設定すると、クリップの前後に30フレーム分の余裕が生まれます。
そのため、後からトランジションを追加するなどの微調整が可能になります。
④オプションの設定
[画像:「オプション」エリアの各チェックボックスをハイライトしたスクリーンショット]
ここでは、コピーするファイルの種類を選択します。
- 未使用クリップを除外
必ずチェックを入れましょう。 - オーディオファイルを合わせる
チェックを入れると、ビデオとおなじようにオーディオファイルも収集されます。 - プレビューファイルを含める
チェックは不要です。 データが重くなるだけです。 - メディアをトランスコード
高度な設定です。初心者のうちはチェック不要です。
⑤保存先パスとディスク容量の確認
最後に、新しいプロジェクトの保存場所を指定します。
- 外付けSSDなどを指定
- 右下の「計算」ボタンを押すと、書き出される合計サイズが計算される
- 保存先の空き容量が十分にあるか確認してから「OK」をクリック



次は、エラーの対処法です。
エラーが起きた時のためにブックマークにして活用ください。
Premiere Proプロジェクトマネージャーのエラーと対処法


プロジェクトマネージャーで、エラーがでてたら以下のことを確認してください。
- 原因不明のエラーで書き出せない
- 空き容量は足りているはずなのに失敗する
- 何をやってもうまくいかない
①原因不明のエラーで書き出せない
エラーメッセージは出ないのに、なぜか書き出しが完了しないことがあります。
その原因の多くは、ファイル名やフォルダ名にあります。
日本語や特殊文字(!%&など)が使われていると、エラーが起きやすいです。
対処法:素材のファイル名や、保存先のフォルダ名を半角の英数字にしてください。
②空き容量は足りているはずなのに失敗する
「計算」ボタンで確認した容量はOKなのに、エラーになるパターンです。
これは、処理中に作られる一時ファイルが原因で起こります。
たまに数字以上に、空き容量が必要になることがあるのです。
対処法:保存先の空き容量には、計算されたサイズの2〜3割ほど余裕を持たせておきましょう。
③何をやってもうまくいかない
いろいろ試してもダメなときは、Premiere Pro内に溜まったキャッシュが原因かもしれません。
キャッシュとは、作業を速くするためのデータですが、これが溜まりすぎると不具合の原因になります。
対処法:一度、メディアキャッシュを 「環境設定」>「メディアキャッシュ」から削除してください。
キャッシュ削除をしてもうまくいかない場合は、以下の記事を参考にしてください。



次は、場面別の保存設定について解説します。
Premiere Pro プロジェクトマネージャーの目的別設定


プロジェクトマネージャーの使い方は、目的によって大きく2つに分かれます。
「もう編集しないとき」と「まだ編集するとき」で覚えましょう。
これさえ押さえれば、もう迷うことはありません。
①完成データを軽くして保存する
動画編集が終わり、
- クライアントに納品して作業完了
- この動画はもう修正しない
以上のような時に、データを軽くして保存する方法です。
- 設定
「ファイルを統合して新しい場所にコピー」 - オプション
「未使用クリップを除外」にチェック
「統合」は、動画で使った部分だけを切り取って保存する方法です。
これによりデータがサイズが小さくなり、容量に余裕ができます。
ただ、PCに保存をすると容量がすぐいっぱいになります。
編集しないデータなので、外付けSSDに保存するのが一般的で最適解です。
②他の人や、PCへデータを共有する
- 他の人にデータを渡したい
- 他のPCで作業をしたい
以上のような時は、元データを丸ごとコピーするのが安全です。
- 設定
「ファイルを収集して新しい場所にコピー」 - オプション
「未使用クリップを除外」にチェック
動画で使った素材を、元のファイルのまま丸ごとコピーします。
データは重くなりますが、後から修正しやすいので、共同作業に向いています。
チームで仕事をするなら、この方法が基本です。
データ管理のような、現場のルールを知っていることがとても重要になります。



最後に大切なお知らせ。
プロジェクトマネージャーで、データ管理をスマートに行おう


今回は、Premiere Proの「プロジェクトマネージャー」機能について、徹底的に解説しました。
まとめると
- 面倒なデータ整理は、プロジェクトマネージャーで解決できる
- 使わないクリップを除外して、PCの容量を軽くできる
- 保存なら「統合」、共有なら「収集」と覚える
データ管理は、地味ですが稼ぐなら必ず必要なスキルです。
作業効率が上がるだけでなく、クライアントからの信頼度も向上します。
この記事を読んでいるということは、すでに案件獲得してるので、継続案件を狙っていきましょう。


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》yukiのXアカウント
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


