
複数のクリップに同じ色調整を一括で適用したいです。
簡単な方法を教えてください。
以上の悩みは、Premiere Proの「調整レイヤー」で解決できます。
この記事の信頼性


独学からスタートして5年で、フリーランスになりました。
今は田舎で暮らしながら、動画編集のスキルや「稼ぐ方法」を発信しています。
この記事では、Premiere Proの「調整レイヤー」の使い方を解説します。
動画編集では「調整レイヤー」を使いこなすことで、かんたんに編集時間を短縮できます。
編集スピードが「3倍以上」になった活用術もあるので、ぜひあなたの編集作業で実践してみてください。
※この記事は3分でご覧いただけます。
Premiere Proの「調整レイヤー」とは?





ひと言でいうと、「動画全体の色味を一括で調整できるやつ」です。
調整レイヤーには、3つのメリットがあります。
- 時間短縮
クリップがいくつあっても、調整レイヤー1つで色味を統一できる - 修正・管理が簡単
色味の微調整も、調整レイヤーでやれば、クリップをひとつずつ触る必要はない - 安全
元の動画クリップは触らずに、いつでも元に戻せる
「ネスト化」との違いは?
「複数のクリップにエフェクト」と聞いて、「ネスト」と同じ?と思うかもしれません。
この2つは、使い方がすこし違います。
| 機能 | 調整レイヤー | ネスト化 |
| イメージ | 透明なフィルムを「上に乗せる」 | クリップを「箱に詰める」 |
| 使い方 | 色調補正、全体エフェクト向き | 複数のクリップを「1つの塊」として扱いたい時(例:まとめて拡大縮小) |
| 柔軟性 | 調整レイヤーの長さを変えるだけ | ネストの中身を修正するのが少し面倒 |
結論:全体の色味や雰囲気を統一したいなら、調整レイヤーが圧倒的に手軽です。
Peremiere Proで調整レイヤーを作る方法


ここからは、調整レイヤーの作り方を解説します。
スクリーンショットを参考にていねいに説明しますね。
① プロジェクトパネルで「新規項目」を選択
- 画面左下の「プロジェクトパネル」(素材が入っている場所)をみる
- 右下の「新規項目」アイコン(紙が折れたようなマーク)をクリック


[画像挿入:プロジェクトパネルの「新規項目」アイコンを赤枠で囲む]
②「調整レイヤー」を選択
- 「調整レイヤー」をクリック
- 「ビデオ設定」の画面のokをクリック


[画像挿入:メニューの「調整レイヤー」を赤枠で囲む]
③ 設定を確認し、タイムラインに配置
- プロジェクトパネルに「調整レイヤー」が作成される
- これをタイムラインにドラッグ&ドロップ
- 動画クリップより上のトラック(例:V2やV3)に配置


調整レイヤーの基本的な使い方


調整レイヤーの基本的な使い方を紹介します。
ここでは、動画全体の色を調整してみます。
① 調整レイヤーを選択する
まず、タイムラインの「調整レイヤー」をクリック。
調整レイヤーが選択されると、白い枠で囲まれます。
②「Lumetriカラー」で色を調整する
画面右下に「Lumetriカラー」パネルが表示されます。


ここで、明るさ(露光量)や色味(色温度)などを調整します。
スライダーを動かすと、下の動画の色が変わります。
③ 効果を確認する
調整レイヤーの下にあるすべてのクリップを見てください。
色味が、一括で変わっていることを確認します。
【応用】調整レイヤー自体のプロパティ活用


実は、調整レイヤー自体にも「不透明度」や「描画モード」があります。
これらを使うと、さらに高度な編集が可能です。
- 不透明度
エフェクトのかかり具合を微調整できます。 - 描画モード
「描画モード」を「オーバーレイ」や「スクリーン」に変えます。
下のクリップと合成し、特殊な表現(光を強調するなど)も作れます。
Premiere Proでの調整レイヤー活用法3選


ここからは、プロの活用術で、編集スピードとクオリティを格段に上げます。
「稼ぐため」の活用術として、ぜひ試してください。
① LUT(ルックアップテーブル)の一括適用
「LUT」とは、色のプリセットのことです。
一瞬で映画のような色味に変えられます。
- 調整レイヤーに「Lumetriカラー」パネルを開く
- 「クリエイティブ」タブからお好みのLUTを適用する


② 映画風の黒帯(シネマティック)の追加
映画のような上下の黒帯もかんたんです。
- 調整レイヤーに「エフェクト」パネルから「クロップ」を適用
- 「クロップ」の「上」と「下」に同じ数値(例12%)を入れる


③ シーンごとに雰囲気を変更
「回想シーンだけ違う色にする」などもできます。
シーン単位で、調整レイヤーを使います。
✅手順
- 「レーザーツール(C)」で調整レイヤーをカット
- 回想シーンの部分だけにする
- そこに「セピア色」のエフェクトを適用
調整レイヤーを「複数」重ねるプロの技


「色調補正もしたいし、黒帯も入れたい…」
そんな時は、調整レイヤーを重ねて使います。
役割ごとにレイヤーを分けることで、修正が楽になります。
以下は、重ね方の一例です。
V4 (装飾用): 黒帯(クロップ)、フィルムノイズ など
V3 (シーン別調整用): 回想シーンのセピア色 など
V2 (全体の色用): 動画全体のベースとなるLUTや基本の色調補正
V1 (素材): カット編集済みの動画クリップ
このように分ければ、「黒帯はいらないな」と思った時にV4を非表示にするだけでOK。
調整レイヤーに関するよくある質問
初心者が必ずつまずく疑問を解決します。
Q. エフェクトをかけたのに何も変わらない
以下の3つを確認してください。
- トラックの上下関係 (最重要)調整レイヤーは、動画クリップより「上」のトラック(V2, V3…)に置いていますか?
- レイヤーの選択ミスエフェクトを適用するとき、調整レイヤーをちゃんと選択していましたか?動画クリップを選んでいませんか。
- 表示設定調整レイヤーのトラックにある「目玉アイコン」がオフ(灰色)になっていませんか?
Q. 調整レイヤーをプリセットとして保存したい
調整レイヤー「自体」は保存できません。
しかし、適用した「エフェクトの組み合わせ」は保存できます。
- 「エフェクトコントロール」で設定を右クリックします。
- 「プリセットの保存」を選びましょう。



他に質問がある場合は、XのDMにて対応しています。
》yukiのXアカウント
調整レイヤーを制する者は、編集効率を制する


調整レイヤーを使いこなせば、編集スピードは劇的に速くなります。
この記事で解説したことは一部なので、自身で学んで深めていっていください。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!





