
クライアントからのフィードバックの対応に悩んでいます。
プロがどう対処してるのかを教えてください。
以上のような、動画編集案件のフィードバックに関する質問に答えていきます。
この記事の内容
この記事の信頼性


私は独学から始めて5年でフリーランスになりました。
現在は継続案件で稼ぎつつ、田舎でくらしています。
当ブログでは、動画編集スキルの習得や案件獲得に関する情報を中心に発信しています。
私も最初の頃は、フィードバックで悩んで、何度も修正を繰り返した経験があります。
しかし、対応方法をマニュアル化してからは、フィードバックが信頼関係を深める機会に変わりました。
今では、丁寧な対応を評価され、リピートだけで仕事をしている状態です。
この記事では、そんな私の実践的なノウハウを余すところなくお伝えします。
なぜフィードバック対応が重要なのか?


フィードバック対応は、「信頼関係を深める」ための最重要なコミュニケーションです。
クライアントは、あなたの編集スキルだけを見ているわけではありません。
- この人はどれだけ真摯に向き合ってくれるか
- こちらの意図をどれだけ汲み取ろうとしてくれるか
という編集者としての姿勢を見ています。
ここで期待を超える対応ができれば、大きな信頼に繋がります。
その信頼が、次の案件へのリピート、紹介、そして高単価案件の依頼へと発展していきます。
フィードバックは、信頼を勝ち取るための絶好のチャンスと捉えましょう。
フィードバックを受ける前の準備


プロの編集者は、動画を納品する前から準備をしています。
受け身で待つのではなく、こちらから主導権を握る準備をしておきましょう。
納品時の工夫:明確なガイドラインと期待値設定
初稿を納品する際に、ただ動画ファイルを送るだけではダメです。
以下のような一文を添えるだけで、フィードバックの質が大きく変わります。
「初稿をお送りいたします。ご確認のほどよろしくお願いいたします。 修正のご指示をいただく際は、動画のタイムスタンプ(例:1:25あたり)と合わせて、具体的なイメージをお伝えいただけますと、よりスムーズに反映できます。」
このように、修正依頼の「型」を提示することで、具体的なフィードバックを出しやすくなります。
心構え:感情的にならないためのマインドセット
フィードバックは「動画への意見」であり、「あなた個人への批判」ではありません。
この区別を意識することが、冷静に対応するための第一歩です。
クライアントの言葉の裏にある「もっと良くしたい」という純粋な想いを汲み取りましょう。
感情的になりそうな瞬間こそ、一呼吸おいて客観的に受け止める準備が重要です。
評価が上がるフィードバック対応ステップ


それでは、具体的な対応方法を4つのステップに分けて解説します。
STEP1:フィードバックの「意図」を汲み取る(ヒアリングの応用)
クライアントからのフィードバックは、たまに抽象的です。
「なんか違う」「もっと勢いを出して」といった言葉を、そのまま受け取ってはいけません。
言葉の裏にある「真のニーズ」を引き出すことが最も重要です。
- NG例
「ここ、もっと良くしてください」→「はい、わかりました(…思考停止)」 - OK例
「ここのBGMが少し暗い印象です」→「承知いたしました。どのような雰囲気をご希望ですか?例えば、アップテンポなポップス系、爽やかなアコースティック系など、いくつか候補をご提案しましょうか?」
抽象的な言葉には、必ず具体的な質問で返しましょう。
- なぜそのように感じたのか
- その変更で最終的に何を達成したいのか
と「なぜ?」を繰り返すことで、クライアント自身も気づいていない本質的な要望が見えてきます。
STEP2:修正計画を立て、提示する
意図を汲み取ったら、すぐ作業に入るのではなく、まず計画を立ててクライアントに提示します。
- 優先順位付け
修正項目が複数ある場合、緊急度や重要度で優先順位をつけます。 - 影響範囲の確認
一つの修正が他の部分に影響しないかを確認します。 - 期限の再提示
修正にかかる時間を見積もり、「〇日の〇時までにお時間をいただけますでしょうか」と新しい納期を提示し、必ずクライアントの合意を得ます。
これで、計画的に仕事を進める能力をアピールできます。
STEP3:修正記録をつける
修正作業の記録を、メモアプリやスプレッドシートなどに記録しておきましょう
どのフィードバックに対して、どのように修正したかを記録しておくことで、報告がスムーズになり、自身の学びにも繋がります。
STEP4:修正完了報告で「ダメ押し」する
修正が完了したら、報告の仕方にもう一工夫しましょう。
修正作業が完了いたしましたので、ご報告いたします。
- 0:45〜:ご指摘のBGMを、アップテンポな楽曲に変更しました。
- 1:30〜:テロップの色を白から黄色に修正し、視認性を高めました。
お手数ですが、上記2点をご確認いただけますでしょうか。
この度は、貴重なフィードバックをいただき、誠にありがとうございました。
変更点を具体的に伝え、最後に必ずフィードバックへの感謝の言葉を添えましょう。
感謝を示すことで相手からの好意を得やすくなる「好意の原則」は、良好な関係を築く上で非常に効果的です。
フィードバックから学ぶ!次回案件に繋げる改善サイクル


フィードバックは、最高の教科書です。
対応して終わりではなく、次に繋げるための「資産」に変えましょう。
- フィードバック内容の振り返り
どのようなフィードバックが多かったか、その原因は自分のスキル不足か、最初のヒアリング不足かを分析します。 - ポートフォリオへの反映
修正を経てクオリティが上がった動画は、最高のポートフォリオになります。 - クライアントからの「評価」を引き出す
案件が無事に完了したら、「もしよろしければ、今回のフィードバック対応などについて、簡単にご感想をいただけますと幸いです」と丁寧に依頼してみましょう。
ここで得られたポジティブな声は、あなたの信頼性を証明する武器になります。
良い評価や推薦文は、「社会的証明」になり、新規案件獲得に役立ちます。
また、フィードバックの中に事前契約時に防げたものはないかを確認することも大切です。
フィードバックを「ゼロ」に近づけるために
フィードバック対応を繰り返すことで、コミュニケーション能力や問題解決能力は向上します。
しかし、根本的な編集スキルが不足していると、フィードバックの数も増えがちです。
未経験から高評価を得て、安定して稼ぐためには、継続的な学習が欠かせません。
もし、独学ではきつい感じたら、動画編集スクールでプロから直接学ぶのが最も効率的です。
プロの講師から実践的なフィードバックを受ける経験は、クライアントワークで必ず活きてきます。
フィードバックでクライアントの評価を獲得しよう


この記事では、クライアントからフィードバック対応術を解説しました。
まとめると
- フィードバックは信頼関係を深めるチャンスと捉える
- まずは感謝と共感の姿勢で対応する
- 修正の意図を確認し、代替案も用意する
- フィードバック内容を次に活かし、未然に防ぐ工夫をする
フィードバックは、信頼を得るためのチャンスの場です。
ここで、どう対応するかで継続的な仕事になるかが決まります。
この記事を参考に、フィードバックの対応をぜひ試してください。
もし独学がむずかしいと感じていたら、スクールへの投資も考えてください。
スキルを習得する時間も短くなりますし、案件ポートをしてるスクールも多いので、効率よく稼ぐ力が身につきます。


金銭的に動画編集スクールに通えない方へ。
最後に、私はお金がなかったのでスクールに通うことができませんでした。
独学で勉強し、8ヶ月かかって案件を取りましたが実力不足を感じ、力をつけるために会社に転職しました。
動画編集スクールに金銭的に通えない方は、未経験転職がおすすめです。
その際は、IT・クリエイティブ業界に特化した転職エージェントの利用も検討してみてください。
また、国や自治体が提供している助成金・給付金制度が利用できるスクールをまとめましたのでこちらも参考にしてください。


この記事が、あなたの一助となれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!