
ポートフォリオの企画・構成の作り方がわかりません。
初心者にも分かるように解説してください。
以上の、ポートフォリオのポートフォリオの企画・構成の質問に答えていきます。
✅この記事の内容
- なぜ「企画と構成」でポートフォリオの評価が9割決まるのか?
- 「見たい」と思われる企画の立て方【3ステップ】
- 【案件獲得の設計図】心を動かすポートフォリオ動画の黄金構成
- (収益化) 企画力・構成力をさらに磨き、ライバルと差をつける次の一手
この記事の信頼性


私は独学から始めて5年でフリーランスになりました。
現在は継続案件で稼ぎつつ、田舎でくらしています。
このブログでは、動画編集スキルの習得や案件獲得に関する情報を中心に発信しています。
この記事では、ポートフォリオの企画・構成についてわかりやすく解説しました。
この記事と一緒に進めれば、数あるポートフォリオの中から指名される、戦略的なポートフォリオをあなた自身で企画・構成できるようになります。
少し難しいですが、頑張りましょう。
「企画と構成」でポートフォリオの評価が9割決まる理由


まず最初に、企画と構成がどれだけ重要かを説明します。
具体的なステップはこちら
他と差をつける思考力
担当者から見れば、カット・テロップなどは最低ラインです。
本当に見たいのは、「誰に、何を、どう伝えたいのか」という課題を理解し、解決に導く思考力。
その思考力が最も現れるのが、ポートフォリオの「企画と構成」です。
事例比較:同じスキルレベルでも評価が分かれる2つの動画
ここに、同じくらいの編集スキルを持つ、未経験のAさんとBさんがいます。
彼らが提出したポートフォリオを見てみましょう。
Aさん(稼げない例)
自分の好きなゲームのプレイ動画に、学んだテロップやエフェクトをとにかく詰め込んだ動画。
「こんなに色々できます!」というスキルの見本市になっています。
Bさん(稼げる例)
架空のコーヒーショップの30秒CMを制作。
「新規顧客に、店のこだわりと落ち着いた雰囲気を伝え、来店を促す」という目的を明確に設定し、その目的から逆算された構成の動画。
以上の2つのは、採用担当者やクライアントの目に、どちらが魅力的に映るでしょうか?
Aさんの動画は、採用担当者から見れば「ただのスキルの羅列」。
Bさんの動画は、「私たちの課題をこう解決してくれそうだ」と提示する「提案書」になっています。
これが、単なる作業者で終わるか、価値を提供できる編集者かの違いです。



つぎでは、企画の立て方について解説していきます。
担当者に「見たい」と思われる企画の立て方【3ステップ】


では、どうすれば「見られる」企画を立てられるかを解説していきます。
以下の3ステップで考えていきます。
- 敵を知る:クライアントの「ニーズ(BFD)」を分析する
- 己を知る:あなたの「強み(USP)」を発掘する
- 策を練る:「誰に」「何を」「どう見せるか」を設計する
簡単にまとめます。
Step1. 敵を知る:クライアントの「ニーズ(BFD)」を分析する
まず、担当者の考えていることを理解しましょう。
彼らが動画編集者に何を求めているのかを理解するために、「BFD」というフレームワークが役立ちます。
- Beliefs(信念)
クライアントは「動画を使って売上を上げたい」「自社のブランドイメージを向上させたい」と強く信じています。 - Feelings(感情)
「こちらの意図がちゃんと伝わるだろうか」「期待したクオリティのものが上がってくるだろうか」と不安に感じています。 - Desires(欲望)
「できるだけ手間をかけずに、再生数が伸びる動画が欲しい」「信頼できる人に、できれば長く仕事を任せたい」と望んでいます。
あなたのポートフォリオが、
信念に応え、不安を解消し、欲望を満たす。
と感じさせなければいけません。
この視点を持つだけで、他の応募者よりも価値を提供できます。
Step2. 己を知る:あなたの「強み(USP)」を発掘する
次に、あなた自身の「売り」は何かを発掘します。
これがUSP(Unique Selling Proposition)、つまり「独自の強み」です。
単なる編集スキルの棚卸しではなく、
- なぜ動画編集者になりたいのか
- どんなジャンルが好きなのか
- どんな経験をしてきたのか
といった、あなたの価値観や情熱、これまでの人生経験こそが、強力なUSPの元になります。
例
- 前職が営業だったので、人の心を動かすセールストークのような構成が得意
- 毎月5冊以上のコスメ雑誌を読むので、20代女性に刺さる”可愛い”デザインや世界観を表現できます
- ずっとバンドをやっていたので、音楽と映像をシンクロさせる気持ちよさを知っています
「スキル × 経験」を見つけることで、誰にも真似できない武器になります。
Step3. 策を練る:「誰に」「何を」「どう見せるか」を設計する
さあ、いよいよクライアントのニーズ(Step1)とあなたの強み(Step2)を掛け合わせ、具体的な企画へと昇華させます。
以下の「企画シート」を使って、思考を整理してみましょう。
項目 | 記入例 | あなたの場合 |
---|---|---|
①ターゲットは誰か | 地方の中小企業の社長(SNSが苦手) | |
②その人の悩み/欲望は | 「動画で採用を強化したいが、何から手をつけていいか分からない」 | |
③自分が提供できる価値 | 丁寧なヒアリングと、ビジネス系動画の分かりやすい構成力 | |
④ポートフォリオで何を見せるか | 架空の企業の「採用インタビュー動画」。社長と若手社員の対談形式で、企業の魅力と風通しの良さを伝える。 |
このシートを埋めることで、あなたの作るべきポートフォリオ動画の輪郭が、ハッキリと見えてきたはずです。



次は、動画の構成の立て方について解説します
心を動かすポートフォリオ動画の構成


優れた企画も、伝わらなければ意味がありません。
ここでは、視聴者の感情と記憶に深く働きかける、心理学に基づいた動画の構成術を解説します。
構成の基本:PREP法+感情曲線
基本の型は、説得力のある文章術として知られる「PREP法」です。
- P (Point):結論(動画の最も魅力的な部分)
- R (Reason):理由(なぜこの動画を作ったのか、コンセプト)
- E (Example):具体例(あなたのスキルセットの具体的なデモンストレーション)
- P (Point):結論(まとめと行動喚起)
これに、「ピーク・エンドの法則」という心理効果を組み合わせます。
つまり、動画のどこで視聴者の感情の「ピーク」を作り、どのように記憶に残る「エンド」を迎えるかを戦略的に設計します。
パート別解説:各シーンに込めるべき意図
✅掴み(0〜15秒)
- 目的
視聴者の離脱を防ぎ、強い第一印象を植え付ける。 - 手法
最も自信のあるモーショングラフィックスや、音楽に合わせたテンポの良いカット割りなど、を冒頭に持ってくる - 心理学テクニック
これは「利用可能性ヒューリスティック」(記憶に残りやすい情報ほど強く印象に残る)に働きかけます。
「おっ」と思わせることができれば、あなたの勝ちです。
✅自己紹介・コンセプト(15〜45秒)
- 目的
あなたという人間への興味と信頼を醸成する。 - 手法
単なる経歴を並べるだけではなく、「ストーリー調」を活用します。 - 効果
スキルだけの関係ではなく、共感を通じた「この人と仕事がしたい」という感情を生み出します。
なぜ動画編集をしているのか、どんな価値を提供したいのか、このポートフォリオに込めた想いなどを、あなた自身の言葉で語りましょう。
✅スキルセット紹介(45〜90秒):
- 目的
編集スキルを具体的に提示し、何ができるかを伝える。 - 手法
ビフォーアフターを見せる(カラーグレーディング、ノイズ除去など)、画面録画を使って、「こうやって作っています」という制作プロセスの透明性を見せます。 - 効果
手の内を明かすことは、不安を解消します。
✅締め(90秒〜)
- 目的
感謝を伝え、具体的な次のアクションへと誘導する。 - 手法
デザイン性の高いエンドカードに、連絡先(メールアドレスやSNS)を明確に記載します。 - 効果
視聴者が「良かった」で終わらず、「連絡してみよう」という次のステップにスムーズに移れるように背中を押します。
そして、「ご相談は、メールアドレスまでお気軽にご連絡ください」といった、具体的なCTA(行動喚起)を配置します。
以上のようなテンプレートは探せばたくさん出てくるので、テンプレートとprep法を意識して動画を作ってみてください。



ここまでの手順を、記事を見ながらじっくり行なってください。
企画・構成力をさらに磨く最短ルート


ここまで読んで、ポートフォリオを「企画・構成」する方法理解していただきました。
良い企画は、多くの例や知識の「引き出し」から生まれます。
独学でのインプットは、どうしても探すのに時間がかかったり、良し悪しの判断がむずかしいです。
しかし、スクールであれば、
- 企業広告
- 商品PR
- エンタメ系YouTube
などに取り組むことで、引き出しを増やすことができます。
中でもおすすめしてるのが、Studio USです。
卒業時に15〜50本のポートフォリオを作成し、フリーランスや企業で活躍しています。
まずは公式ページで、卒業生の作例を見てみるのがおすすめです。
あなたの市場価値は「企画・構成」で決まる


今回は、ポートフォリオの企画・構成について解説しました。
まとめると
- スキルよりも「企画・構成」で思考力を示す
- クライアントの課題 × あなたの強みで企画する
- PREP法と感情曲線で、記憶に残る構成を作る
- 完成品は「見本市」ではなく「提案書」と心得る
まずはペンと紙を用意して、企画・構成案を書くことからです。
一枚の設計図が、ポートフォリオ作成の第一歩になります。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!