
動画のフレームレートの設定がよくわかりません。
どうすれば良いか初心者にもわかるように説明してください。
以上のような、フレームレートに関する質問に答えていきます。
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私は独学から始めて5年でフリーランスになりました。
現在は継続案件で稼ぎつつ、田舎でくらしています。
当ブログでは、動画編集スキルの習得や案件獲得に関する情報を中心に発信しています。
この記事では、フレームレートの役割や変更方法などをわかりやすく解説しました。
フレームレートとは「1秒間の動画が、何枚の静止画で構成されているか」を示す数値(◯:fps)のことです。
そして、Premiere Proの設定で大切なのは
「カメラのフレームレート設定と、シーケンスのフレームレート設定を合わせる」ことです。



その理由と具体的な方法を詳しく見ていきましょう。
そもそもフレームレート(fps)とは?


フレームレートの概念は、動画編集をする上で必須の知識です。
ここでは、誰にでもわかる例えで解説します。
パラパラ漫画と同じ仕組み
動画の正体は、実はパラパラ漫画と全く同じです。
静止画をたくさん用意して、それを連続で表示することで、動いているように見せています。
この「1秒間に何枚の絵(=フレーム)を使うか」という枚数を表すのがフレームレートです。


fpsの数値の影響はどんな感じ?
この「fps」の数値が映像にどんな影響を与えるのかを見てみましょう。
- 高いfps (例: 60fps)
1秒間に60枚の静止画が使われているので、映像の動きが非常になめらかになります。 - 低いfps (例: 24fps)
1秒間に24枚の静止画なので、60fpsに比べると少しパラパラとした、独特の雰囲気になります。
つまり、作りたい動画の雰囲気に合わせて、このfpsを使い分けることが大切です。
最適なフレームレートの使い分け方
では、実際に動画を作るとき、どのフレームレートを選べば良いのでしょうか?
ここでは、代表的なフレームレートとその用途をまとめました。
フレームレート | 主な用途 | 映像の印象・特徴 |
24fps | 映画、ドラマティックなVlog | ・独特のフィルム感、エモい雰囲気 ・人間が最も自然に感じるコマ数とも言われる |
30fps | テレビ放送、Web動画、YouTube | ・標準的で見やすい滑らかさ ・迷ったらこれを選んでおけばOK |
60fps | ゲーム実況、スポーツ、アクション | ・非常に滑らか(ぬるぬる) ・動きの速い被写体を綺麗に捉える ・スローモーション編集に最適 |
120fps以上 | プロ用の特殊撮影 | ・肉眼では捉えられない瞬間を撮影 ・超スローモーション映像の制作に使用 |
もしiPhoneで撮影するなら、「設定」→「カメラ」→「ビデオ撮影」でフレームレートを選べます。


補足ですが、一番大事なのは「撮影でのフレームレート設定に、編集設定を合わせること」です。
これを覚えておけば、大きな失敗は防げます。
Premiere Proでフレームレートを確認・変更する方法


ここからは、Premiere Proの具体的な操作方法を解説します。
Premiere Proの画面を見ながら、一緒に操作してみてください。
シーケンスを作成する時の設定方法
Premiere Proで編集を始めるには、「シーケンス」という編集用の作業台を作る必要があります。
このシーケンスを作る時に、フレームレートを設定するのが最も安全で確実な方法です。
- 上部メニューの「ファイル」→「新規」→「シーケンス」を選択します。
- 「新規シーケンス」のウィンドウが開きます。
左側のリストからプリセットを選ぶこともできますが、自分で設定する場合は右側の「設定」タブをクリックします。 - 「ビデオ」の項目にある「タイムベース」という部分の数値を変更します。
この「タイムベース」がフレームレート(fps)のことです。




素材(クリップ)のフレームレートを確認する方法
自分が撮影した動画素材のフレームレートが分からない時は、以下の手順で確認できます。
- Premiere Proに読み込んだ動画クリップを右クリックします。
- 表示されたメニューから「メディアファイルプロパティ」を選択します。
- 詳細情報が表示されるので、その中の「フレームレート」という項目を確認します。
(非推奨)既存シーケンスのフレームレートを変更する方法
すでにあるシーケンスのフレームレートを後から変更することもできますが、不具合の原因になる可能性があるのでおすすめはしません。
どうしても必要な場合のみ、以下の手順で行ってください。
- プロジェクトパネルで、設定を変えたいシーケンスを右クリックします。
- メニューから「シーケンス設定」を選択し、「タイムベース」の値を変更します。
やってはいけない!フレームレート設定の注意点


最後に、初心者がやってしまいがちな失敗例と、その対策を解説します。
これを読めば、あなたの編集ライフから「謎のカクつき」や「音ズレ」をなくせます。
注意点①:素材とシーケンスのfpsが違うとカクつく
例えば、60fpsで撮影した滑らかな素材を、30fps設定のシーケンスに入れて編集したとします。
この場合、Premiere Proは60枚の絵を30枚に減らそうとして、1枚おきにコマを捨てて(間引いて)しまいます。
その結果、せっかく滑らかに撮った映像がカクカクします。





原則として、使用するメインの素材のフレームレートに合わせてシーケンスを作成しましょう。
注意点②:フレームレートを後から変更すると音ズレの原因に
先ほど「非推奨」とお伝えした、シーケンス設定の後からの変更。
これをやってしまうと、映像と音声の長さが合わなくなり、音ズレが発生する大きな原因になります。
特に長い動画を編集していると、だんだんズレが大きくなって修正が大変になります。
なので、本当の最終手段のみで使ってください。



最後に大切なお知らせです。
フレームレートを理解して、動画のクオリティを上げよう


この記事では、フレームレートの基本と編集方法について解説しました。
まとめると
- フレームレート(fps)とは「1秒間のコマ数」のこと。
- 数値が高いほど滑らか、低いほど映画のような質感になる。
- 24fpsは映画、30fpsはテレビ/Web、60fpsはゲーム/スポーツが目安。
- Premiere Proでは「撮影素材のfps」と「シーケンスのfps」を合わせる
フレームレートは、動画の印象を決定づける非常に重要な要素です。
難しく感じるかもしれませんが、基本をおさえて動画の雰囲気作りの知識をたくわえていきましょう。
それでも独学がむずかしいと感じていたら、スクールへの投資も考えてください。
スキルを習得する時間も短くなりますし、案件ポートをしてるスクールも多いので、効率よく稼ぐ力が身につきます。


また、独学者のためにPremiere Proの基本的な学習法を、詳しくまとめた記事もあります。


ぜひ、次回の編集から意識してみてくださいね!